かえでのログ

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‪【医師のつくった「頭の良さ」テスト】を読み、自身の実例を踏まえつつ子どもの教育について考えてみた。

‪【医師のつくった「頭の良さ」テスト】を読んだ。

子の知育やら受験に興味がある方は、以下読み進めていただければと思う。

1.本の内容について

視覚、言語、聴覚優位それぞれ2つ計6つの認知特性に分かれていて、タイプにあった勉強法や職業がありますよ、というもの。
・視覚優位者 写真
・視覚優位者 三次元映像
・言語優位者 言語映像
・言語優位者 言語抽象
・聴覚優位者 聴覚言語
・聴覚優位者 聴覚&音

優れている認知特性が多い人ほどいわゆる「頭の良い人」なのだ。
また、6つの特性のバランスが取れていることも頭の良さの要素となる。

2.東大卒夫婦、認知特性診断テストをやってみた。

面白い発見があったので、シェアさせていただきたい。
こちらが我々の認知特性スコア。
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★部分が、テストスコア25点以上の優位とされる認知特性。

まずは主人の結果について。
彼は受験時は合格者平均ちょい下ではあったものの、研究でしっかり成果を残して次席で卒業・修了している優秀な方の東大生だ。
認知特性は、視覚言語優位なものの、全体的バランスがよい。聴覚言語の特性も優れている。(スコア的には、優位、とするには3点ほど足りなかったが、ここでは私との比較という意味でも優位、と表現する。)
彼は帰国子女で、小学校時代の3年間の海外生活のおかげで英語ネイティブだ。
歌の歌詞を覚えるのもものすごくはやいし、モノマネも上手い。聴覚優位なわけだ。
本人曰く、「聴覚優位にならざるを得ない環境(海外生活)に放り出されたから鍛えられたんじゃないか」。先天的なものか後天的なものかは分からないけど、確実にその能力が反映されている。

一方、私の結果について。
私は受験時、合格者平均点と合格者最低点の中間くらいの点数でなんとか合格したものの、大学の研究では成果の残せなかった、いわゆる「東大までの人」だ。
認知特性は、視覚言語優位。聴覚が主人に比べてて著しく低く、バランスが悪い
視覚と言語がともに優位な人は、小中高のお勉強においては圧倒的に有利だそう。お受験向きの認知特性のおかげだったんだな…。
私は小さい頃ピアノを習っていたおかげで、絶対音感を持っている。中高大と10年間、部活やサークルで音楽に携わっていた(のに聴覚がこんなに弱いなんて…苦笑)。
特性テストには音感があるというだけで聴覚(音)スコアに加点があったにも関わらず、その他の聴覚スコアが全く取れなかった。音感がなければもっとスコア低くなっていたと思うと…恐ろしい…。

私には、社会人になってから気づいた自分の弱みがある。
会議中、自分に関係ない内容だとすぐ眠くなる。
・口頭のやり取りの多い打合せは、メモをとり続けないと理解不能。いや、メモをしっかり取っても内容把握が苦手。

これ、サラリーマンとして致命的。

どうやらこれは聴覚特性の欠如によるものらしいと、この本を読んで確信した。病気を疑うほど悩んでいたが、やっと合点がいった。
学生時代は、授業もディスカッションも、教科書や板書、パワポ資料、論文など、必ず視覚or言語情報を伴うものだった。
社会人になると、お手元資料はそこそこに、口頭説明で進んでいく会議の多いこと…。
あぁ…顧客との打合せ、ホワイトボード使いたすぎるぞ…。

大学受験で東大英語のリスニングが苦手だったのも、(圧倒的努力不足が敗因だが)多少はこの話が影響しているのかも。大学入ってからTOEICではリスニング満点を取れるまでに成長したので褒めて…と思ったけどTOEICでは視覚情報作戦(問題が流れる前に手元問題文に目を通す)が功を奏しているんだな。自分の特性知るの超重要…。
英語を話す時に話すより相手の主張を聴きとるのにむちゃくちゃ頭使うのも、そういうことなんだと思う。

その他にも、聴覚よわよわエピソードを1つ思い出した。
ひらがなや漢字、英語の綴りを覚えるのは得意で人一倍早かったのに、小2のときの九九の暗記はそれらに比べ苦労した記憶がある。お風呂で間違えながら何日も練習したっけ。
これは、担任の先生から課された九九のテストが「ペーパーテスト」ではなく「暗唱テスト」だったからだと思う。視覚情報でなく聴覚情報を記憶しようとしたから、時間がかかったのだ。
一方、中高時代に英語の暗唱テストがしつこいほどあったが、この時は見て書いて覚える暗記を実践したから、全く苦ではなかったのだ。

首都圏の中学受験戦争に勝ち残ったエリートたちはどんなスコアなんだろうか。。。知りたい。

3.子どもの能力をいかに引き出すか

①認知特性は子どもへ遺伝する
親の認知特性は子どもへ遺伝する傾向にあるようだ。
また、経験を重ねることで、認知特性は発揮されるようになるので、2歳や3歳の時点では発揮されない特性があるとのこと。

②認知特性だけではない能力
認知特性のみで能力がはかれるわけではなく、他にも
記憶力、継続力、秩序性、柔軟性、創造性、社会性、時間感覚
などの生きる上で必要な能力があり、子どもの成長段階に応じて、ある能力を上げる行動や遊びがある。
例えば、おままごとは社会性を上げるのに役立つ。
モンテッソーリ教育法の本にも書かれていたとおり、子どもの1つ1つの行動には意味があり、それを見守ってあげることが1番の教育法だと感じた。
フラッシュカード暗記の教室に通わせるよりも、子どものペースでゆっくりお散歩に付き合ってあげて、日々新たな発見を楽しむほうが、長い目で見ればその子のためになるかもしれない。(もちろん、フラッシュカードを楽しんでやっているのなら、それを取り上げる必要はないと思う。それに私自身、フラッシュカードとか小さい時やってれば、エリート友人たちと並べた可能性があったのかな…とか思ってしまうのである。)人生って選択の連続で、難しい。

③苦手な認知特性を上げるためにはどうすれば良いか?
…30手前の私の聴覚特性劣性はもう手遅れなのか?
残念ながらこの本には、苦手な認知特性をどう上げれば良いか書かれていなかった

これは個人の意見になるが、自身の弱みに対しては
・視覚言語特性に置き換えられるような工夫をする
 →個人的to do:会議のメモの取り方の工夫、レジュメの作成)
・聴覚特性を必要とする作業を苦手だからやらないのではなく、挑戦することで大人であっても成長の余地がある(と、信じたい)
 →個人的to do:英会話を継続、とくに質問対応力の増強
このような対策をとっていきたい。

子育てに関して言えば、基本的には子の教育に関しては放任主義でいくつもりだが、
・子がどの認知特性が得意/苦手か?を意識し行動を観察したい
・視覚優位の子が九九の暗記に苦しんでいたら、視覚情報をまじえて覚えるよう、アドバイスをするくらいの手助けは出来る親になりたい

と思う。

4.その他ー優位特性と人との相性

子育てとは話がずれるが、共通の優位特性をもつ人同士だと、相性が良いと感じるらしい。
円満な夫婦生活を送るために、認知特性診断テストをやってみるのも面白いかもしれない。
なお、本の中では認知特性が異なる人同士のコミュニケーションについて、アドバイスがされていた。(視覚優位の人対言語優位の人、言語優位の人対聴覚優位の人、…といった具合に。)




もともと本を読むのはあまり好きではないのだけど、妊娠してから、子育てや教育に感じて目的を持って本を読む機会が増えていて、充実している。

ブログに書く、つまり学んだことを纏める作業があるおかげで内容も頭に入ってくるので、今後も継続していきたい。